歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因とその対策

2018.11.29

こんにちは、お口の学校です。
最近は矯正・ホワイトニングの需要も高まると同時にネットやテレビでも口内環境を整備する、口腔美化や歯周病についての話題も取り上げられ、口腔内に関する興味関心が高まっている様です。
多くの方が年を重ねていく中で悩まされるのが歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)です。
『まさか自分が歯周病になっているはずがない!』など、多くの方が初期の歯周病には、自覚症状がないのも一般ではないでしょうか?

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)はしっかりと日頃から対策をしておくことが重要です。
歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)をふせぐ事が口腔美化に繋がります。歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因となるものはどういったものか説明をしていきましょう。

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の原因

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の主な原因は歯垢となります。歯垢は細菌のかたまりであり、これをきれいに落とす事が出来なかったり、放置をしていると細菌が増えて、歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)へと繋がっていきます。また歯垢は細菌の巣窟であり、数値で説明をすると約0.1gの歯垢には100億個以上いると言われています。
またそんな歯垢を落とす方法としては「セルフケア」と「プロのケア」とがあります。セルフケアは丁寧な歯磨きはもちろんの事、歯と歯の間の清掃が重要になります。歯間ブラシなどを使った丁寧な清掃はもちろんの事、食後に糖が完全に付着する前に歯磨きで落としておく事も重要です。「プロのケア」は歯科医師によるものです。これはお金もかかってしまいますが、長い目で見るとこまめな清掃は大きな虫歯の予防や歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)の予防になり、予防医学の観点からは効果的です。
そして歯垢を放置しておくと、そのうちに歯石へと変化をしていきます。歯の表面に沈着する灰白色の物質で歯垢を放置する事で唾液に含まれてるカルシウムによって石灰化していきます。ここまで行ってしまうと実はセルフケアによって取り除く事は出来なくなってしまいますから注意が必要です。

歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)のリスク

初期の歯周病には、自覚症状がないため「歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)くらい」と軽く考えている方もいますが、日本の成人の約80%が歯周病であると言われており、放置すると大きな病の原因になる事もあります。
口の中に細菌がいるという事は唾液や呼吸を介して肺に入り込んだり、歯茎の毛細血管を通して体内に入っていきます。肺に最近が入り込む事で肺炎を誘発し、体内に入った歯周病菌が血管や心臓にて血栓を作る働きをしてしまい、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなってしまいます。
肺炎は日本人の死亡原因の第4位で心筋梗塞を含む心疾患は第2位、脳梗塞を含む脳血管疾患は第3位です。直接的な原因とまでは言えませんが、遠因になっており、それでも歯周病(歯槽膿漏・歯肉炎)や歯周病を放置しておくことのリスクが理解できるのではないでしょうか。

口腔美化の為にやるべき事

1.細かな歯磨きと口内洗浄

理想を言えば、食べ物を食べた後にすぐに歯磨きをする事です。しかしながら、日々の仕事や勉強や子育てなど現代人は忙しく、そんなに一日に何度も歯磨きの時間を取る事は出来ないでしょう。そういった場合は水で口の中をゆすいで食べ残しを口の中に残しておかない事。そして出来るならばうがい薬で口の中の原因菌を殺菌しておくといいでしょう。

2.歯間ブラシを使う

歯磨きの場合は歯の表面や裏側については、汚れ落としが出来ますが、どうしても歯の隙間や歯の間については歯磨きだけでは汚れ落としがしきれません。歯間にも歯垢はたまりますし、手が届きにくい部分であるが故にこまめな清掃を意図的に行う必要があるでしょう。

3.新しいハミガキを使ってみる

最近は技術の進歩も目覚ましいものがあり、いろいろなものが口内環境を整えるものとして使われています。その中でも最近はプロポリスに対するニーズが高まっている様です。ミツバチが樹木や木の芽から集めて封止剤として使っていますが、自然成分由来ですので身体への影響もなく安心して使う事が出来ると同時に、最近はプロポリスを配合した歯磨き粉も増えている様ですので、口腔美化に興味がある方は使ってみて、他の歯磨き粉との違いを実感するといいかもしれませんね。

お口の学校ではお口の環境を整えて、清潔な口腔が実現できればと考えて、情報提供をして参ります。