警報!マスク生活長期化で口腔トラブル増加、感染症リスクも高まる恐れ!
警報! マスク生活長期化で口腔トラブル増加、感染症リスクも高まる恐れ!
新型コロナウイルス禍も3年目に突入してしまいました。
現在、オミクロン株の出現で急激に感染者数も再拡大しており、収束の日が切実に待たれます。
世界的なコロナ禍においても、日本は比較的感染者数が抑えられているようですが、日本では花粉症対策などで、以前からマスク着用に抵抗がなかったこともあってか、マスク着用率が高いようです。
また、文化の違いとして、人の感情を読み取るときに、欧米では『口元』に、日本では『目元』に重きを置くようで、顔文字でも、欧米では「:P」(時計回りに90度回転させて見ると、舌を出した顔に見える)、「:D」(笑顔)のように口元の変化で感情を表します。ところが日本では「(><)」「^^」のように目の変化で感情を表します。
このことから考えると、欧米の人は目元を隠すサングラスに抵抗がなく、日本の人は口元を覆うマスクに抵抗がないということもうなずけます。
しかし、マスク着用が日常となっている中、虫歯や歯周病などの口腔トラブルを抱える人が増えています。
マスク着用中の息苦しさから口呼吸が多くなることに加え、自粛期間などで人と会話をする機会が減ったため、唾液の分泌量が減少していることも大きいようです。
口呼吸で口が開いている状態が長く続き、口の中が乾燥しがちになる、さらに会話の機会が減ることで口の周りの筋肉が衰え、唾液の分泌量が減ることで虫歯や歯周病、口臭の悪化につながってしまいます。
歯科医師会によりますと、マスクで口元が隠れることから「歯が汚れていたり、抜けたりしても、人に気づかれないから」と、歯やお口のトラブルをしばらく放置してしまう人も増えているそうです。
口腔環境が悪化することで、感染症のリスクも高くなります。
中でも、歯周病菌はウイルスの増殖を防ぐ抗菌物質の働きを鈍くするため、感染リスクが上がるとされているのです。
コロナ禍で歯科医院受診をためらっている人も多いようですが、早めに歯科医師の検診と早期治療を受けるとともに、日々の予防策として丁寧な歯磨きを怠らないようにしましょう!