歯周病の原因を知ろう!

2019.11.15

歯周病の原因

1)細菌性プラーク

歯周病の直接の原因となるのはプラーク(歯垢)です。
プラークとは、多くの種類の細菌が増殖した塊で、0.001gの中に1億を超える細菌が棲みついており、歯につくバイオフィルムとも言われます。

歯周病予防

2)リスクファクター(危険因子)
歯周病の直接の原因はプラークですが、歯周病菌のすみかとなる歯垢をためやすい「口腔内環境」や悪い生活習慣にも注意が必要です。
これらをリスクファクター(危険因子)と呼びます。
歯周病予防には、適切な歯磨きでプラークを取り除き、歯周病のリスクファクターを少なくすることが大切です。

リスクファクターには、「環境因子」「宿主因子」「咬合因子(環境因子に含む場合もあり)」があります。

【環境因子】
こんな生活習慣は要注意!
・間食が多い
・食べるときによく噛まない
・やわらかいものを好んで食べる
・ストレスをためやすい
・喫煙
・歯磨きをせずに寝てしまう

また口呼吸の習慣がある人も、口の中の粘膜や歯ぐきが乾燥しやすくなり、炎症を起こしやすいのでこれに含まれます。

【宿主因子】
生まれ持ったもので、環境や個々の習慣に影響されない要素です。
・年齢
・人種
・歯の数
・持病
・白血球機能
・遺伝 など

たとえば、よく歯を磨かなくてもむし歯や歯周病にかかりにくい人がいます。
これは遺伝によるものや白血球機能による体の免疫機能の違いが影響します。

【咬合因子(環境因子に含む場合もあり)】
かみ合わせが悪い(外傷性咬合)、歯ぎしりや歯の食いしばりなど、歯に強い負担がかかる状態などが含まれます。

このように、歯周病を引き起こしやすいリスクファクターの各因子が重複することで、歯周病発症の危険性が高まります。
歯周病を予防・改善していくには、口腔内環境はもちろん、生活習慣を見直してリスクファクターを減らし、全身の健康状態をととのえていくことが大切です。