実はとってもスゴイ!「だ液」のチカラ  -その3- だ液をたくさん出しましょう!

2022.08.03

前回までの記事(その,1、その2)で見てきましたように、「だ液」は、お口の中でも、身体の様々な場所でも、健康を保つために大活躍していますね!

では、「だ液」はどこで作られているのでしょう?

だ液の量は1日に0.5~1.5Lも分泌されると言われています。
そんな大量のだ液、いったいどこから出てくるのでしょうか?
だ液は、だ液腺というところで分泌されます。
このだ液腺には、大だ液腺と小だ液腺があり、だ液の95%は大だ液腺から分泌されます。大だ液腺には耳下腺・顎下腺・舌下腺の3種類があります。
そして、それぞれ分泌されるだ液の性質にも違いがあります。

よい「だ液」をたくさん出すには

(1)だ液腺マッサージが効果的です!

上記のイラストの大きなだ液腺がある場所をマッサージすることが効果的です。
① 耳下腺マッサージ
人差し指から小指までの4本をほおと耳たぶの間にあて、奥から前へ円を描くように回します。
② 顎下腺マッサージ
耳の下から顎先まで、顎の内側を指先から指先を使って何か所か押すようにします。
③ 舌下腺マッサージ
両手の親指をそろえ、顎の真下から舌を突き上げるようにゆっくりと押し上げます。

①から③を、3回ほど繰り返しましょう。食前に行うのがおすすめです!

(2)よく噛むこと!

だ液を多く出すには、とにかくよく噛んで食べることです。
よく噛むことは、食べ物の消化にもよく、肥満予防にもなり、脳細胞を刺激する等、様々な効能があります。
よい歯でゆっくりよく噛んで、楽しみながら食事をするようにしましょう。

(3)だ液の分泌に有効な食品

食品によってもだ液の分泌量が異なります。次のような食品が有効です。
●酸味のあるもの・・・梅干し、レモンなど
(酸味のある食品に含まれるクエン酸に口中が刺激されてだ液が分泌されます)
●昆布
(昆布に含まれるアルギン酸には口腔内を保護・保湿する効果があります)
●納豆
 (納豆の糸状になる成分のポリグルタミン酸に、保湿効果とだ液分泌の持続促進効果があります)
●ガム






3回連載でお伝えした「だ液」パワーのすごさ、どうぞお口や全身の健康増進にお役立てください!